だいち村セミナー毎月開催中

だいち村セミナー見出し
平成18年7月20日(木)川添酢造の川添さんによるセミナー
                      「発酵食品の世界 酢と味噌の世界」

18日に訪問した際、こうじを仕込んでいる真っ最中の川添さん。近頃は加熱をしながら発酵させる施設も多くなりましたが、菌の発酵熱をそのまま利用して自然な発酵をうながします。

米こうじ・麦こうじをじっくりと作り、カメで半年以上の熟成をさせて作る酢や味噌のお話をお聞きします。

川添さんのセミナー
菌膜が張る様子や微生物のことを話して下さいました。発酵食品の歴史は長寿日本の歴史でもあります。本物の発酵調味料を守り続けてくれている川添さんに感謝の気持ちがわきました。

さあ、どんなお話なのかみんなワクワクです。
「昔は各地に酒屋や酢・味噌屋があったものですが、酢酸を使って1日でできる格安のメーカーの酢に圧され、今ではこうして酢を作る店は、県内にも4軒ほどしか残っていません。」

福岡からも参加して下さって、熱心にメモをとっていらっしゃいます。

佐賀や長崎市内・川棚からも。卒業論文作成中の大学生まで。ご参加ありがとうございます。

川添さんの奥様の手料理の数々が大変興味深かったですね。玄米酢で簡単サラダ。酢をドボドボ。油をトロリ。天然塩とコショウで味付けをして混ぜたらハイできあがり。

シンプルだけど、素材がいいととっても美味しいですね!?

お魚の酢漬け。1本100円程度で売られている1〜2日で出来る酢と、半年熟成されている酢で味比べ。食べてみると全然違う!微生物が作り出す旨みにビックリ。

ゴーヤと豚肉を油でいためて、味噌で味付け。
ゴーヤを分厚く切って先にいためて豚肉をいれます。みりんと味噌で味付けをしたら、とっても美味しい味噌コロのできあがり!

シソジュースを作りました。シソを煮詰めています。何でも目の前でやってもらうとわかりやすくていいですね。

さめたら、玄米酢を混ぜるとキレイな色に!
よくクエン酸の粉末を入れる人が多いようですが、断然、本物の酢で作るシソジュースは体にいいですよ!

佐賀の大豆を圧力鍋で炊きました。30分で炊きあがり。圧力鍋で炊くとあくが全く出ずに、旨みが抜けずにいいですね。
親指と小指ではさんでフニャっとつぶれるくらいやわらか〜くなるまで炊いて下さい。

簡単味噌造り。粗熱をとって、分厚いビニール袋に入れて、5分でつぶれてしまいました。
ビニール袋はチョット…という方はサラシで袋を縫ってするといいですよ。
ビニール袋は台が汚れずに便利でした。

大豆をつぶしたものに、後は、コウジと塩を混ぜてよく混ぜます。

大豆の煮汁を入れて粘り気を調節します。このアメ色の煮汁に旨みがタップリ入っています。

後はキレイなビニール袋に入れて漬物容器に入れて熟成させます。
こんなに簡単なのか!?と皆さん。9月4日にはアルカス2階スピカ調理室にて、川添さんのご指導により各家庭単位で味噌造りを実習します。申し込みは0956−25−2600にお電話を。特製の玄米こうじを作って頂き、佐賀の大豆・自然海塩で味噌を造ります。

今回のセミナーは酢と味噌の職人である川添さんのお話を聞き、その大切な酢や味噌をいかに美味しく料理に活用するかを奥様に教えて頂き、とても素晴らしい内容のセミナーとなりました。
お忙しい中をご夫婦で実施していただき、心から感謝申し上げます。

次回は塩炊き屋さんです。お楽しみに!
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