長崎市内:私立精道小学校の取り組み

長崎市時津町での食育祭  投稿者:中尾慶子  投稿日: 7月31日(月)07時12分9秒   引用  編集済
  時津での食育祭、無事成功しました。
地元の方々が準備を重ねて、多くの出店と多くの参加者があり、良かったです。
夏休みの日曜日、天気も良かったし、若い世代は比較的少ないようにはかんじましたが、会場がいっぱいになる参加者が集まったことは、実行委員の皆さんのご苦労が感じられました。

スナッピーズや時津北小学校や精道小学校の子ども達による発表はとてもかわいらしくて、地元中学生の司会進行も立派でした。子ども達の姿は、大人の人々の心を動かすものがあります。
平成18年6月9日(金)野菜の芽摘みなど手入れ

立派な畑になっています。

ナスもとても順調ですね。ナス担当の生徒に手入れ法を教えています。

1番花の下の芽を残して2本仕立てにします。
その下の脇芽を全部取ります。葉の付け根に脇芽がついています。
早すぎる花は取ってしまいました。早く実をつけると成長しなくなるので。

子ども達も慎重に確認しながら、脇芽を取ります。

ナスの花って綺麗だね!?

こちらではナスの花を埋めていました。綺麗な時にちぎられてかわいそうだから?子ども達は遊びながらも、色々な考えがあるようで、大人では思いつかないようなことをしていますね。

ピーマンの順調です。花がたくさん咲いていました。

こちらもまだこんなに小さいのに、実をつけると成長しなくなるので、1cmぐらいの小さなピーマンはちぎって食べちゃいました!?

キュウリ担当の生徒達。キュウリをネットに固定します。キュウリはさわられるのが大嫌いだから、トゲトゲがついています。そ〜っと作業。

脇芽摘みも教えました。キュウリは絶対に、根元を踏んで根を切ったらダメなので、手を伸ばして!作業。

水が大好きなキュウリのために草を取ってきて、山盛りに土にかぶせておきます。水持ちがよくなるように。

7節目までの花芽と脇芽を全部取りました。こんな可愛いキュウリが出来ていましたが…これも取ります。

ちぎったミニミニきゅうりちゃん。ちゃんとキュウリの味がする!!

「トゲトゲがいたい!美味しいけどニガイ!!」とまだエグミの強いミニミニきゅうりを食べてみる好奇心旺盛な生徒達。

トマトのお手入れを説明。

てっぺんと、もう一つ丈夫そうな脇芽を残して、2本仕立てにします。葉の付け根に必ず脇芽がついていますね。子ども達は間違えて、葉をちぎりそうになったり!?てっぺんの生長点をちぎりそうになったり、ハラハラドキドキ。

風に揺らされないようにネットに固定します。
トマトの花っていつも同じ側に並んでいるのを見て感心しています。3本の葉のごとに花がついているのも。観察しながら先生方も「へ〜!」

支柱にも固定。吉田さんの畑から、支柱なども持参。
野菜の性質を知ると野菜作りってとっても楽しいですね。

オクラも芽を出してきています。オクラは移植するのはあまりよくありませんが、近すぎるので、土ごとゴッソリすくって…

こちらに移植して、30cm間隔にしてやりました。移植すると弱りますが、これなら何とか!
野菜作りもそれぞれの野菜の性格?を知ることが、大切。個性を大切にして、適切な援助をしてあげると、スクスクと育ちます。
おまけに、神秘的なほど、良くできている自然の仕組みに感心させられ、自然界への畏敬の念が沸き、謙虚な気持ちにさせられますね…。
吉田さんは、野菜のことになると、指導が厳しいです。「おら〜!踏むな〜!」「こら、引っ張るな!キュウリが痛がっているぞ。」とか、間髪入れずに激が飛びます。
子ども達は「師匠!」と呼んで楽しんでいます。
これからの成長がますます楽しみです。(野菜も子どもも!?)
平成18年5月24日(水)のようす

NCCのスタッフの方々も「これ!何ですか??カボチャ!?なんで??」とビックリ。

子ども達が5校時、畑にやってきました。「え〜!カボチャがこんなに?誰が植えたの?」

カボチャを抜いてみると確かに「カボチャの種」。生ごみの中にあったカボチャの種からこんなにカボチャが出てくるなんてビックリ仰天。
「カボチャさんは2〜3本の残して抜いて草マルチに利用しましょう。カボチャさんの命はたくさんの集合体ですから、2〜3本残れば幸せなんだよ。他のみんなは別に命に生まれ変わる。」と言う吉田さん。

みんなで「ウネ」をつくりました。
南側のほうに背の低い野菜を、北側のほうに背の高いオクラを植えて、畑全体に太陽があたるように植える計画。

オクラの種は数日、水につけておき、発芽をそくしています。この種を指で押し込んで。

こぶしで押さえて。種と土を密着させます。

参観に来られていたお母様達が、苗を運んできて下さいました。

キュウリに支柱をして、周囲に抜いたカボチャで草マルチをしました。

こうして、草をかぶせておくと、水持ちがよく、直射日光を防ぎ、微生物のいごこちがいいからです。後で追肥にもなっていきます。

吉田さんがもってきたおみやげの「スナップエンドウ」を生でガブリ。生でも美味しい!
湯がいたり、油炒めをしたら、とっても美味しい。
この季節の旬の野菜ですね。
平成18年5月11日(木)のようす

土の浄化は完了し、生ごみからカボチャの芽がたくさん出ていました。

かわいい。元気なカボチャの様子から、土がとっても良い状態であることがわかりますね。かきがら石灰もすでに混ぜてあります。

教室を訪ねると、種をまいていたポットから芽が出ています。

子ども達が、かわいがってくれているようです。
平成18年4月17日(月)NCCの取材

精道小学校4年生。女の子だけのカトリックの女子小学校です。校内に調理師専門学校があり、小学校の給食を作っています。その生ごみを利用しました。

5日前に生ごみを投入しました。畑での実習授業は初めての取り組みだそうです。
以前から保護者からの薦めもあったところにNCCからの番組依頼があり、ぜひにと思われたそうです。

歌をうたいながら、かわいい4年生が到着。

さあ、どうなっているかな?シートをはぐるのをみんな目をつむって待っています。
「もういい?もういい?菌ちゃんででる?」

「うわ〜菌ちゃんだあ!!なんかくさ〜い!」という子ども達に「くさくない」という吉田さん。
子ども達は「ん〜、ビールのようなにおいかな?」と言って、土の発酵熱を触って確かめ始めました。

「まだ生きてる〜」と生長点から芽が出ているのを見つけ出してくれました。
「ここが一番、元気なところだよ」と吉田さん。

5日間で生ごみの姿はずいぶん消えつつあります。

給食生ごみを回収している長崎市委託業者「ネックス」の職員の方が生ごみを持ってきてくれました。

これが、長崎市内10校の2日分の生ごみです。
パンが何袋分もあって「うわあ、もったいない。食べようかと思うくらいね!?」と話題。

ネックスの皆さんも袋を破って生ごみを広げるまで手伝って下さいました。アナウンサーさんも。

カメラマンなどNCCのスタッフの皆さんも一緒にみんなで作業。生ごみにボカシをふりかけました。

佐世保から軽トラックで持ってきた耕耘機で吉田さんが耕耘しました。

2回通り耕耘して、土とよく混ぜました。

ブルーシートをかけて、重石をのせて作業終了。
3日後、1週間後にNCCの皆さんが耕耘する予定だそうです。
作業が終わった後、「これって、いい汗ですね」とカメラマンの方がおっしゃっていました。
ご自宅でもこの取材が始まってから、プランターで生ごみリサイクルを始めているそうです。
子どものためとか、誰かのために役立っているかも…と思うと、子どもも大人も何だか元気が出てくるような気がします。4月28日(金)NCC夕方6:28からの放送、お楽しみに!!
inserted by FC2 system