今から育てる夏野菜

栽培方法の詳しいことは「循環農法」赤峰勝人著を見るとわかりやすいです。
以下、「いのちいっぱい生ゴミリサイクル」と「循環農法」より参照
 暑い夏は光も多く、温度も高く、冷たいものが欲しくなる季節です。夏野菜の使命はそんな人間の身体の欲求を察知しているかのように、カリウム(K)を多く含み、体温を下げて、ミネラル、ビタミンを補ってくれる役目をもっているのです。

トマト

植付:4〜6月

 大玉トマトは、1ヶ所だけでもカメムシに刺されると、そこから1個全体が悪くなりやすいので、無農薬栽培には向いていません。ミニトマトは、作りやすいが、量がとれません。ピンポン玉大の中玉トマトなら、ミニトマトのように作りやすく、大玉トマトのように量がとれます。
 
 原産地の性質上、土を何度も踏み固めてガチガチにしてから定植するのが最大のポイント。長雨の後、バタバタと枯れていく原因のひとつは、土がふかふかしすぎているから。カキガラ石灰など有機状態のカルシウムが効いた土だと、尻腐れ、裂果も少なく、美味しくなります。
 土壌を不自然に極端なほど乾かして育てたグルメトマトに比べたら甘さはおよびませんが、味は最高。

キュウリ

植付け:5〜6月

 キュウリの頭の部分と捨てていませんか?本当のキュウリなら頭のてっぺんから食べても苦くない!体に有害な硝酸や亜硝酸含量が少ないからで、これが本物の健康キュウリ。

 土はトマトと正反対で空気をたくさん含んだ軟らかい土に植え付けます。
 
 植え付け数ヶ月前から、雑草などを畝の上に山高く積んでおきます。植え付け時までには、草はつぶれて土に貼り付いているので、植え穴の分だけ草をよけて苗を植えます。そして、再度雑草を苗のまわりに広く敷き詰めます。

 キュウリの根は酸素が好きで、土と草の境をどんどん伸びて広がっていきます。その根を切らないために株から半径1メートルはできるだけ足を踏み入れないように、また、キュウリの根を守るため、雑草も根こそぎ取らないようにします。根元が風で動かないように早めによく固定します。そうすれば夏場でも2ヵ月以上収穫が続けられます。市販の接ぎ木苗は不可。根っこが違うと量は多くとれてもミネラル含量や生命力がまったく違います。
トマト・キュウリともに(財)自然農法国際研究開発センター(0263-92-6800)で、無化学肥料・無農薬に向く品種が販売されています。この品種は自家採種も可能です。

ピーマン

植付け:4月

 農薬使用が多い野菜。付くにカラーピーマン。まわりはカメムシが大発生して困っていても、本当に浄化した土のピーマンにはカメムシが来ないから不思議。そんなピーマンは生で食べてもうまくて苦くないので感動!

アオシソ

植付け:4月

特に農薬使用量の多い野菜の一つ。自分で作れば無農薬で良く育つし、秋には栄養が濃縮した穂まで利用できます。(佃煮、天ぷらなど)

モロヘイヤ

植付け:5月

オカノリ

種まき:4〜5月

 真夏でも元気いっぱいのミネラルたっぷりの葉もの野菜。密植を嫌うので、薄まきにして、早めに株間10センチ程度に間引きして下さい。節を残して収穫すると側枝を何度か収穫できます。

コーサイタイ(紅菜苔)

種まき:4月

 花茎を食べるので収穫が長く続きます。生で食べ比べると市販品との差がわかります。切り花にしてもきれい。早めの間引きをして株を充分太らせます。土作りがいいほど、大株で太い花茎がたくさん出ます。

ナス

 ナスは太陽に向かって立ち上がって行かないと伸びません。そのため、枝を扇状に立ててあげないと生育が鈍くなります。
水平、またはそれ以下になると、全く成長しなくなりますから、つり上げは大切な仕事です。
 ナスは高温性の作物ですが、地温が30℃を超えると、根が弱りますから、地温を下げるためと土の乾燥を防ぎ、草を抑えるために厚めに敷き草をします。
 ナスは乾燥に弱いので、高温乾燥が続くようであれば、1日おきにたっぷり水かけをする。
日中はさけ、夕方か朝方、できれば根元にかけていく。

スイカ

スイカは夏場の保健野菜です。腎・肝の働きを良くし、増血作用があり、身体を冷やして暑さから守ってくれます。このようにすばらしい果菜ですが、輪作で8年に1回(ウリ科を作っていない土)しかできないため、近年はカボチャやカンピョウに接ぎ木されたものが流通しています。(99%)無農薬、無化学肥料で接ぎ木していないものでなければ、本当の意味で、薬効のあるスイカとはいえません。
 種子から完熟堆肥のみで育てますと、病気も出ないし、最後の小さな果実まで、うま味が変わることはないのです。

カボチャ

カボチャは、畑の診断(野菜を作れるかどうか汁ための試作)に使えるすばらしい作物です。肥えている土であれば、いくらでも実をつけてくれるし、やせた土であれば、1個だけ実をつけて一生を終わらせます。
親ヅルについた葉が25枚のところで、その先にできた芽をカマではねて芯止めをすることで実どまりが良くなる。その後も、子ヅル・孫ヅルの先端をカマで切ってあげると果実が結実しやすいので、1週間に1度、晴天の日に、ツルの先を切ってまわる。
 開花後25日ぐらいで実がついている「成りつく」がひび割れて、白くなってくると収穫できる。一番美味しいのは開花後30日くらい。
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