佐世保市木風町の長島さん 個人回収見出しへ

平成17年6月12日のようす

烏帽子岳の中腹の長島さんの家庭菜園を訪問。玄関にこんなに見事なサボテンに綺麗な花が満開でした。

今日は佐世保玉屋の食品関係者の方々が視察に来られました。地域貢献、食・環境に関心を持たれている経営者側からの動きのようです。

牛糞にボカシを混ぜて、完熟させているところです。

長島さんは毎週金曜日に市内の愛恵病院に生ごみをもらいに行きます。その日の生ごみと1週間分の生ごみ粉末をもらいます。

長島さんの山には豊富な腐葉土があります。
腐葉土、菜種かす、生ごみ、米ぬか、おまけに下肥!までいれて、しっかり熟成させ堆肥をつくっておられます。

できた堆肥を段差のある畑へ手作業で運ばれ、野菜作りをされています。現地を見て、ご夫婦に、頭が下がる思いでした。

ナス

トマト

まだ、ニンジンも美味しく元気でした。

無農薬で米も作っておられる長島さん。とても家庭菜園と言えないほど、広く元気野菜を作っておられました。化学肥料や農薬は毒薬のように思えると言われる長島さん。熱いハートをお持ちですね。

カボチャ

レタス

今年初めてつくったというゴボウも見事です。

佐世保玉屋さんは、元気野菜にとても関心を持って下さっている様子です。さて、今後どのような展開になるのでしょうか??
多くの市民の方々が、家庭菜園で元気野菜が作れるようになってきています。
「元気野菜を食べたい」と求める声も高まってきています。旬の時期に食べきれない、こうした家庭菜園の無農薬無化学肥料で栄養価も高い「元気野菜」を持ち寄り、互いに販売し合あえるような場所ができると、多くの方が喜ばれるでしょう…。

大きな願いは、こうした消費者の家庭菜園からの動きで、多くの生産者の方々にも動いてもらいたい…。そして、きちんと心ある生産者を心ある消費者が守れる社会であって欲しいと願っています。最終的には「経済性よりも、(子ども達の)命を優先する生き方・社会」を目指したいのが私達の思いです。野菜の販売が目的ではありません…そこを伝えるのが難しいのですが…

値段と見た目で競争を重ねている市場に「元気野菜」を出すことは心配です。家庭菜園だからこそ、手間と時間と愛情をかけ、「元気野菜」が生まれています。その価値が見えない店頭に並べられることはチョッピリ心配…しかし、企業が、そうした意義を理解し、活動を支援して下さるということになれば、これは、お互いに力強い連携が取れるチャンスかもしれません。

佐世保玉屋さんでは、店内の一角に「元気野菜のコーナー」を設けようという計画があるようです。
「ボカシや元気野菜が確実に手に入る拠点をつくって欲しい」という市民の皆さんからの要望と、「玉屋さんの思い」と、「大地といのちの会の思い」とが、うまく結びつくといいですね!?
平成16年のようす
佐世保市木風町の長島さん。実は、最初は奥様に誘われて漫然と、大地といのちの会の学習会に参加しました。そこで、「生ごみが土にいのちを吹き込み、元気な昔の味の野菜ができる」「この活動を通して、一人一人が未来のことを考え、幸せな生き方って何かを考えたい」といった話を聞いて、心の奥で自分が求めていたものを感じたのでしょうか、そのあとの行動が半端じゃありません。

 「生ごみを燃やすなんてもったいない。それならまず自分ができることを始めよう」と知り合いの勤める佐世保愛恵病院の生ゴミ回収を始めたのです。何しろベット数約200の病院ですから、毎日大量の生ごみが出ます。それを毎日回収し、腐葉土と混ぜて、途中切り返し、生ごみ濃縮堆肥を作っています。だいたい午後1時から3時近くまで、すでにこの8月で7ヶ月経過しました。

この毎日のいわば奉仕活動を、どうしてそこまでできるのかとたずねると、「これが自分の仕事ですたい」と笑って答えていました。人間にとって仕事って何なのか考えさせられます。これまで長島さんは、15aの畑で野菜を作ってこられましたが、化学肥料と農薬を使うことを、極当たり前の当然のことと思っていました。ところが大地といのちの会の学習会で目からうろこ状態!よ〜し、これだ!自分もこんな野菜を作るんだ!と思い込み、即座に行動開始されたのでした。
 
 できた野菜を知り合いに配っていたら、「これはとにかくおいしか!」と、今では口コミで注文が来ています。「本物野菜は、味が教えてくれる!」と自信を深めておられました。
 「自分はこれまで化学肥料や農薬の使用に何の疑いも持たなかった。だからまわりの農家が今も農薬や化学肥料を使用している気持ちが理解できる。だからまわりの農家から聞きに来るように力をつけたい」とおっしゃておられました。

水切りしてある生ごみを毎日回収

腐葉土と混ぜると熱を出して醗酵します。

濃縮堆肥作成場所は自分の山の中です。腐葉土はふんだんに取れます。

かぼちゃがごろごろなっていました。
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