安部司氏の講演会

命ある食とは何か〜食品添加物の世界〜

平成17年7月14日(木)

机一杯に並んだ添加物の白い粉
加工食品会社のトップセールスマンとして、沢山の商品開発に関わり、年間数十億円の収益を生み出していた安部氏。今は自然海塩を扱い、食品添加物の恐さ、自然食品の大切さを伝えています。

講演会が始まり、目の前で、簡単に「コケコーラ」や「ファンタジー」などのジュースができ、1本のジュースの中にはたくさんの「ブドウ糖果糖液糖」が入れられていることを知りました。
それと同じだけの砂糖を皿に盛られてこれまたビックリ…

醤油も1本1000円の醤油と200円の醤油の中身の違いについて、話して下さいました。
コーヒーに入れる小さなカップのミルク。中身はサラダ油に乳化剤と聞き、みんな「エ〜!?」と驚きの声を上げていました。

目の前でインスタントラーメンのスープが白い粉でみるみるできて、豚骨スープの味が出来てしまってみんなビックリ!!飲んでみて、「いつもの味!」ビックリの連続でした。

食べ物は「生き物」でなければならないことを学びました。そして、生き物に感謝し「いただきます」と食べることを学びました。

知識はあって意識は高くもっているのに、いざ買い物の時は値段で選んでお金は払わない「分裂型」消費者が現状では52%。
まだまだ「理解型」の消費者は6%しかいない。
分裂型52%→無頓着型23%→志向型17%→理解型6%
「分裂型」の人は別名「みのあるガッテン」とも言う!?
みのもんたやあるある大辞典やためしてガッテンが大好きで、テレビでちょっと成分が取り上げられると大騒ぎして、飛びつくがすぐに忘れて、いざ買い物に行くと、安さを求めて中身より値段で選んでいる。
実は、踊らされているだけの消費者!?との話に、ドキッとしながらも笑いが起こっていました。
テレビや新聞や教科書で知ることのできない情報をたくさん教えて頂き、心から感謝します。
生徒達は、口々に「ためになった。」と言っていました。子ども達の心や身体が、SOSを出している今、生きるために大切な情報を学校でしっかり伝えていきたい…と感じました。安部先生に心から感謝します。
生徒の感想文
中学1年
 普段何気なく食べるものや飲み物に40くらいの食品添加物があることを知り、口にする数、そのことをもっと考えないといけないと学びました。日本人は簡単で便利なだけで、人間の一番大切なものを失っている、形のそろった野菜など見た目のキレイな食べ物を求めていることを知り、日本人として恥ずかしい行為をしたなあ…と改めて感じました。
 「いただきます」とは動物の命や植物の命をもらっていること、添加物に意識をもち疑問を持つことが大切だと思いました。
 この話を聞いて、何気なくそこにある食べ物や飲み物を食べている私は、講演会がある前より、今の方が意識は高いと思います。これからも便利さや簡単なことや安さにまどわされず、添加物に興味を持って生活していきたいと思います。
高校3年
 私は分裂型に属していると思いました。それは「あるある大辞典」や「スパスパ人間学」などのテレビで良いとされたものに、すぐ飛びつくからです。母もそうです。
 私は野菜に関しては無農薬の野菜を食べています。それは、祖父母の育てた野菜だからです。虫が食べた跡があったり虫がいたりしますが、とても甘くて美味しいです。
 しかし、スナック菓子が好きな私は、たくさん食べてしまいます。今日紹介され手元に回ってきた「タンパク加水分解物」はなめてみて私はおいしいと感じてしまいました。これからは健康のことを第一に考え生活していきたいと思います。
高校2年
 私は1週間に3〜4日はコンビニ弁当で済ませていました。つくるのがめんどくさいから買っていたんですが、今日話を聞いてヤバイ…と思いました。だから減らすようにします。
 そして、よく体調をくずすほうなんですけど、食生活も深く関わっていると感じました。嫌いな物がたくさんあって、食べ残すことが多いのです。
 自分の命は1つしかないから、気を付けて食べたいと思いました。
高校2年
 (略)これらの食品類の中に入っている薬品が、今、テレビで話題になっている「アスベスト問題」のように20年後30年後に病魔となって姿を現したら…と思うと気が気じゃないという気持ちになりました。
これからは自分自身、食生活についてもっと真剣に考えていきたいです。もちろん、先生のおっしゃった「分裂型」の人には絶対ならないと思います。
高校2年
 今まで、何気なく食べていた食品にも添加物が沢山入っていると知り、とてもビックリしました。その便利さとは反対に、とても大切な「命に対する感謝の気持ち」や、「家族で囲む食卓」、そして私達の食事を作ってくれる「お母さんへの感謝の気持ち」が失われているという現実。今の若い私達の世代から向き合って見直していくことが大切だと思いました。きっと多くの大人、おじいちゃん達の世代の人々はそういうことを考えていても、安部先生のように、はっきりと声を大にして言う人はあまりいません。
 そういった今、見失われているけど、生きていく上でとても大切なものを、声を大!にして、私達に伝えて下さった先生にとても感謝しています。
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