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池田武邦先生講演会 「江戸に学ぶ」 |
平成19年3月2日(金)佐世保コミュニティーセンターにて |
池田武邦先生プロフィール
1924年、高知県香我美町生まれ。東京大学第一工学部建築学科卒業。工学博士。
(これまでの先生の職歴)
鞄本設計名誉会長、鞄本設計池田研究室代表、長崎総合科学大学教授 環境NPO「聚」理事長、ハウステンボス椛纒\取締役会長 (社)日本建築家協会名誉会員 業務経歴:霞ヶ関ビル、京王プラザホテル、新宿三井ビル、沖縄熱帯ドリームセンター 長崎オランダ村、徳島県庁舎、新日鉱ビル、東京ベイヒルトン・インターナショナル 筑波研究学園都市工業技術院筑波研究センター、都立大学新キャンパス、 ハウステンボス、高知県立美術館他
著書
:大地に建つ(ビオシティ出版) ハウステンボス・エコシティへの挑戦(かもがわブックレット) 人と自然。共生の作法(長崎自然共生フォーラム編著) 超高層建築(鹿島出版編・共著)他
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「江戸に学ぶ」という演題で実施。手作りの講演会でどれだけの方が集まって下さるか…ちょっと不安でした。でも、スタッフのみんながチケットからチラシまで手作りでよく準備して下さったおかげで有意義な講演会ができ大成功でした。 |
古賀喜義さんが丹精こめて育ててこられた盆栽を持ってきて下さいました。盆栽の先生の古賀喜義さん。盆栽にはそれに合う台も大切!と持参して下さいました。 |
ハウステンボスの名誉総料理長の上柿元シェフも駆けつけて下さいました。
「池田先生の想いに触れて、ハウステンボスに惚れ込んで、神戸から移り住んだんですよ。」とのお話…ロマンあふれる皆さんです。魂のつながりとでも言うのでしょうか…会場は暖かい空気を感じました。 |
講演会が始まると満席の状態で、大変ありがたかったです。環境をテーマにして市民の皆さんがこんなに集まって…
ハウステンボスの職員の方も来て下さっていました。ハウステンボスは経営者が変わり、社員の皆さんも池田先生の話を聞いたことがある人は少なくなっています。創立の精神を伝えることができない現状が残念です…。 |
池田先生からのお話は、佐世保市民にとっても初めての内容で、こんな素晴らしい人が、あんな素晴らしい精神でハウステンボスの設計に情熱を傾けて下さったのか…と、改めてハウステンボスを見る眼が変わりました。
日本の超高層ビル建築の先頭を走った先生。環境との共生の大切さにいち早く気付かれ、環境共生型建築の先頭を走ってこられました。、 |
常に時代の先端で走られ、戦後の激動期を生き証人として伝えて下さる池田先生は貴重な存在です。
まだまだ聞くべき内容が先生の人生の中にはあふれています。今後も先生にはお話を聞かせていただくつもりです。本当に貴重な学びの時間をありがとうございました。 |
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ハウステンボスには池田先生の江戸に学ぶ発想から、地下構造や浄化システムに大きなこだわりがあります。ホテルヨーロッパは江戸の町を模した作りになっています。 |
工業団地としての工事半ばで放置されていたこの土地。コンクリートで固められ、土地も海岸線も生き物のいない地になっていました。 |
コンクリート護岸を壊し、全て石組みの護岸に変え、海と陸が呼吸できる状態にしました。
今、ハウステンボスは多くの生き物が再生し、見事な自然豊かな町へと変貌しています。
人工的な自然再生への取り組みの10年の結果が現れています。 |
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敷地内には多くの樹木が植えられ、見事な森を形成するようになっています。この町は生きた本物の町として再生しています。閉鎖海域である大村湾の浄化機能としての役割を果たしています。1滴も排水を出さない仕組みをつくり、ハウステンボスがあることによって大村湾の水質が守られるように…。そんな想いで今も年間多大なお金をかけながら、大村湾のゴミ収集活動も開設以来続けられています。
佐世保市民にとって、大村湾にとって、ハウステンボスの存在はとても大切なものとなっています。
ここはテーマパークではなく、生きた近代的な江戸の町…そんな想いで、改めてハウステンボスの価値を再認識させられますね… |
今、ハウステンボスの敷地内には、運河に多くの魚が住み、絶滅危惧腫の野鳥や昆虫たちが生息しています。人間は自然を壊すこともできるが、自然を再生することもできる。壊したら、再生のため、より以上の努力をしなければならない…。
人間により自然循環が壊されていたこの土地を、これほどよみがえらせた、それを、環境経済という視点で評価するならば、20年に渡るハウステンボスの環境再生ビジネスは大きな成果を上げている。
長い歴史の中で評価するならば、ハウステンボスの挑戦は人類の歴史に大きな光を届けるものであると感じられます。
目先のお金ではなく、人類の財産として、この思想に学びたいものです…
(このプロジェクトに心からの敬意を表したい…そんな思いがわいてきます。中尾) |
「エコシティーに挑戦するハウステンボス」池田武邦先生著
こちらをお読みいただくと、池田先生が言わんとされていることがよく伝わりますので、リンクさせていただきました。 |
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池田先生の息子さんが東京から帰省されていて、子ども達とずっと遊んで下さいました。 石投げが上手な邦太郎先生を尊敬していました。 「すげ〜!あのおっちゃんが石を投げると、ピョン!ぴょんぴょんぴょんぴょん!ピョピョピョピョ…と石が跳ねたよ。すげ〜」と尊敬顔。 ああ、きっと「おっちゃん」呼ばわりされて…失礼三昧…申し訳ありませんでした。 全員、ズボンをビショヌレにして満足そうでした。今度は夏に行きたいらしいです。子ども連れの方、ご一緒にいかがですか?
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大地といのちの会らしく、ぬか雑巾(ヌカを入れたさらし袋)を持参して、みんなで床磨きを体験しました。子ども達は初体験でした!? 暖かい木の家で、囲炉裏を囲むと、不思議と話が盛り上がりますね…
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2時間の間、戦後の混乱期の話で座談会は盛り上がりました!? 参加者の皆さんからの満州からの引き上げの体験談や、戦艦矢矧が沈没した直後、重油の中で浮かんで大やけどをしながら救出された当時の池田先生の体験談など、どの話も興味深いものでした。 戦争中は国のために特攻として命を投げ出し、戦後は、軍人として差別を受けるような時代の変貌の中で、口を閉ざし続けてきた多くの先人の方々の心境を改めて感じることができました。やっと、ここ数年、話すことができるようになられたそうです。 後生に語ることが大切だというお気持ちになられたとのこと。
今後、玉屋の田中丸さんからの提案で、月に一度、池田先生のお話を聞く会を企画されたいそうです。とりあえず、そこに私も毎回参加してお話を聞こう!と思いました。日程が決まればまたお知らせします。興味のある方はどうぞご参加下さい。
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先日、「ワールドトレードセンター」という映画DVDを家族で観ました。 911の事故で飛行機が激突した後、警官や消防隊の方々の救出の様子などがリアルに映画化されたものです。改めて恐ろしい出来事だと思うと同時に、今も毎日70名もの人々が命を落としているというイラクの現状も胸の痛いことだと思いました。
それにしても超高層ビルが崩れるなんて恐ろしいことです…「超高層に住んだり、超高層での仕事はしないで…自然豊かな場所でできる仕事を選んでね…」と映画を見て泣きながら?4人の息子達に言いました。 (映画を観てすぐ泣くので息子達は慣れっこで苦笑いしていましたが…きっと東京とかに行ってしまうかもと覚悟はしていますが、長崎がいいよ〜と刷り込み中…) 翌日、日本の超高層ビルの先駆けとして技術を確立されていかれた池田武邦先生のお家に子ども達を連れてきました。池田先生はたくさんの超高層ビルを建てたけど、「最期はこの日本家屋をこよなく愛されているよ。」と見せたかったからです。 子ども達は「すご〜い!いいな!こんなお家に住んでみたい!」と無邪気に喜んでいたので、何でも本物を見せておこう!!と思いました。
来月も池田先生に第2次世界大戦以降の日本の歴史を聞きに行こうと思っています。
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先日の講演会のお礼に池田先生のご自宅へ訪問しました。 玉屋の田中丸さんが大変感動されてぜひにとの希望でしたので、同行されました。 大きなカヤブキ屋根と昔ながらの建築の中に水回りなどは大変機能的で素晴らしい設計になっています。
家の裏の海辺には海の神様が昔からまつってある場所があり、お参りしました。 3億年前の変成岩の岩盤が見えていて、古くからの歴史を感じました。 自然(命)への畏敬の念こそ、生きていく上で最も大切な心かもしれない…と思いました…。
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今回、無理をお願いして、初めて中学高校生へ向けての講演をしていただきました。 先生は「こんなにシドロモドロになったのは初めてだな…いやあまいった…」と言われていましたが、多くの生徒の心にしっかりと残っていたようでした。 滅多に聞くことのできない話を聞けて学生達は幸せです。 もっともっと長崎の学生達に池田先生の話を聞く機会を作りたい…と感じました。 夫が勤務する大村工業高校にも薦めて!と言っているところです!?
「4大文明は自然豊かな場所に栄えながら、自然を食いつぶした結果、今は全てが砂漠の中に遺跡だけが残っている」という話に、「ああそうか!なるべくしてなっているんだ。歴史が物語っている…世界中が砂漠化しようとしているんだ…」と納得しました。
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先日の講演会、大変反響もよく、「毎月、池田先生のお話を聞かせてもらう学習会を」との声もあるほどです。「ご自宅に訪問させていただいて、お話を聞きたい」と何件も言われました。ひっそりと住まれていた先生には申し訳ないほどですが、これほど時代の最先端を走り歴史の生き証人のような立派な方が長崎に住まれているのに話を聞かないのはモッタイナイ話だとつくづく皆さん感じられたようです。
今後も、先生から学ぶ機会をもちたいものです。 池田先生のおうちを訪ねるといつも、心洗われた気持ちになり、地に足がついたような気持ちになります。日本人の歴史を知り、日本人の心を知るためにはやはり先人に聞くことが大切だと感じられます。
何人も訪問させてもらいたいという声があるので、1度企画させていただこうと思っています。
6日(火)2:25から1時間、聖和女子学院講堂で全校生徒に向けて、再びお話をしていただくことにしております。保護者にもご案内を出していますので、一般の方も混ざって頂いても大丈夫そうです。再び聞きたい方、聞きそびれた方はどうぞ!?
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池田先生の講演会、80代の方から講演をしていただいたのは初めてで、私にとっては全てが新鮮で、一言ももらさず聞きたい!という思いで、まだまだ聞きたかった…という気持ちでした。皆さんいかがでしたか?
改めて、ハウステンボスの地下構造や環境への思いを感じることができ、あの町をまた歩いてみたいな…と思いました。 モーレンクラブが期限切れになったまま更新していなかったので、更新して木々や川にたくさんいる魚たち、虫や鳥たちの様子を見に行こうって思いました。 「命がいっぱいあってこそ、美しいと言える」その通り!だなあって思いました。
モーレンクラブは12000円で3年間いつでも行けるパスポートですが、佐世保の人はハウステンボスを応援してあげて欲しいな…と思いました。そのためにも、地元の人が度々行きたくなるようなイベントをしなくてはいけないな…と思います。 食育祭もぜひ、ハウステンボスでやりたい!と企画部の方に連絡してみたりはしていますが、まだまだ先のことになりそうです。 それにしても、ハウステンボスは生きた街だということを再認識することができました。 その深い思いをなかなか観光客の方々に伝えることができていない現状はあまりにもったいない話だなあ…佐世保市民もほとんど知らないのが、とても残念に感じました。
まだまだ、先生には伝えて頂きたいと思います。 6日(火)には2:25から1時間、聖和女子学院の講堂で全校生徒に向けてお話をしていただきます。保護者の方々にも参加を呼びかけています。大人も子どもも先人の知恵・文化の伝承を聞いておくべきだと思います。あと10年ほどで日本古来の魂の話を直接聞くことができなくなる…今こそ、よく聞き、吸収すべき話だと感動しました。
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池田先生のご指導を受けた生徒と共に、大学合格の挨拶に行ってきました。 床磨きを1時間ほどさせていただきました。 自分自身の心洗われるような時間をすごすことができました。
ときどき、ぞうきんを持って先生の話を聞いて、床を磨かせていただきに行くのもいいなあ…とつくづく思いました。静かな時間がながれ、海の香り、風、山の緑、すべてが気持ちよく、地に足がつくような気持ちになります。
池田先生も「不都合な真実」の本をよんでいらっしゃいました。私も早速帰り道に買って帰りました。環境問題について話ながら、長崎の心ある生産者の皆さんの存在や、多くの仲間のことをお伝えすると、とてもよろこんで下さっていました。
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筑波大学の工学部1次試験に合格した生徒と共に、池田武邦先生を訪問しました。 先生との出会いは、生徒達にとって人生を左右するぐらい大きな出会いであったと思います。科学を志す人は自然の循環・共生の意識を持っておかなければ大きな過ちを犯すことになりかねないと思います。
霞が関ビルを設計され超高層ビルの技術を確立され、東京の高層ビルの最初の3つを設計し、その50階にオフィスを持っていた池田先生です。 しかし、自らが設計した窓のない超高層ビルの50階の快適空間で半年たったある日、大雪の日、オフィスは雲の中、常春ような空間で仕事を終え、地上に降りるとそこは銀世界の吹雪。その吹きすさぶような雪の中で寒さを感じたとき、爽快感を感じ、生きている実感や喜びを感じることができたそうです。そして近代科学を追究し続けてきた超高層ビルへの問題点を感じたそうです。 自然を隔離し自然と離れると、人間はおかしくなる。自然への感性・感受性を失わないように、自然の原点に立つことが大切である、と話されていました。環境を学ぶことは、原点に返り、土に触れ風を感じ、感受性を磨くことなくしては、パソコンの前で頭だけでは環境は学べないと言われました。
戦前の、どこでもホタルが舞いメダカが泳ぎ、どこの井戸水でも飲めた時代。そんな日本にタイムスリップして行ってみたいなあと思いました。 それにしても、「自然が神様」という感覚が息づいていた日本は素晴らしい国であったと思います。 「森の鎮守・風神・水神」…。神を恐れ敬う気持ち、つまり、自然への畏敬の念。そんな教えが染みこんでいて、いつでも神様が見ているという気持ちがあり誰もいなくてもポケットのゴミを道に捨てるなど子どもの頃、誰もしなかった。ホコラがあれば祈る習慣…大正生まれの先輩方には当たり前であった感覚。私達には薄らいでしまっています…
近代技術・西洋文明… 戦後、日本の文化を断ち切ったような気がします。先人の知恵のつまったカヤブキ屋根の素敵なお家で、いろりの火を見つめながら、未来で評価されるであろう最新の環境都市ハウステンボスを作られた池田先生の長い人生の中の深い言葉を聞きながら、日本のことをもっと知りたいと思いました。自然を神様と敬っていた日本、先人の知恵の積み重ねを守り続けていた日本…300年の平和の中で美しい街を守っていた江戸時代…もういちど近づきたい。
600億円を投資した世界に誇るハウステンボスの地下構造を評価できない現代社会がチョッピリ悲しいです。下水を全く出さないハウステンボスから1億円の下水費用を徴収するしくみにも首をかしげます。 開発から10年。護岸の生態系・樹木の繁栄・湾内の魚・鳥見事に自然が再生し共生しているハウステンボスの今の姿を見ると、600億円の素晴らしい価値を感じます。しかし、環境はビジネスの世界では0円?評価されるのはこれからですね。
追伸:「カヤブキ屋根の家は3世代で住むべき家だよ。ヌカでぞうきんがけをして床を磨いているが年寄りには少々きつい。」とのことでした。生徒達は帰る道々「いつかきっと先生の家の床磨きをしに来たい!」と話していました。
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昨年もそうでしたが、近年は、環境に関心をもってくれる生徒が多く、大学進学に際しては、文理系を問わず、面接試験で環境について述べることも多いようです。
先日お会いした池田武邦先生のお話をそういった生徒達に早い段階で聞かせたいなあ…とつくづく思うのです。聖和の学校側はあまり関心を示さないようなので、生徒をつれて訪問するのもいいなあ…と策を練っているところです。高3の子達に聞かせたい… 夫の勤務する大村工業高校の生徒さん向けの講演会もどう?と聞いているところです。
超高層ビルをいくつも手がけてきた池田先生が最後に行き着いた先は、この日本家屋のカヤブキ屋根のご自宅です。 そして、全力を投じて設計をされたものが自然と共生する街「ハウステンボス」の地下構造です。 未来都市ハウステンボスの価値は、ハウステンボスが人が住むただの街になり、生きた町となった時、その本領を発揮することでしょう。
池田先生自身も若い世代へ伝えるためには時間を割いて下さる意向をお聞きしているので、関心を持たれた学校関係者の方がいらっしゃいましたら、声をかけて下さい。 講演会の企画に協力します。 学校で聞かなければ一生聞くことがないかもしれない話になると思います。 素晴らしい方です。下記ホームページにプロフィールなど紹介します。
http://www.huistenbosch.co.jp/about/ecology/ikeda/
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先日、お会いしたハウステンボス設計の池田武邦先生。 特攻隊の隊長として生きるか死ぬかの瀬戸際で重症をおって日本に帰り着いた時、佐世保の病院に入院したそうです。 その時、大村湾の海を眺めて、何と美しい海なのだろうか…日本というのは美しい国だ…とつくづくと感じたそうです。
長年、東京の超高層ビルの中で社長として、多くの大型開発の仕事をされながら、長崎の神近社長との出会いがあったようです。 あの美しい大村湾の海を思い「海を汚してまでお金儲けがしたいですか?」との殺し文句で地元を愛する神近社長の心をつかみ、循環型施設、浄化槽に最新技術を組み込んだオランダ村が誕生しました。
さらに、ハウステンボスは目に見えない地下構造に最新の技術と莫大なお金が使われ、引き込んだ大村湾の水を、よりキレイな状態にして排出する構造をもっています。 今なお、定期的に大村湾の清掃活動を続けているハウステンボスに、食育・環境都市をめざす佐世保の夢とピッタリ重なる創始者の思いを感じています。
元気野菜や地元の魚が味わえ手に入り、循環型都市の見本が実現できそうに思うのです。 ハリボテのテーマパークは多いけれど、生きた都市として機能できるハウステンボスはそうしたテーマパークとは全く違います…。 作り物の遊園地としては大阪のユニバーサルスタジオにはかないません。でも九州の旅に来る都会の人達が求めているのは、山、温泉、海、自然、食、人情、昔の日本の良き姿…であろうと思うのです。 ハウステンボスが生きた街として入場料も要らず、人が自然に住む街となった時、その価値が見直され、生き返るのかもしれません。
池田先生の奥様は、海で洗濯板で洗濯をしてすすぎだけを真水で流すようにしていたそうです。「一人の力は小さいけれど、何かできることを始めなきゃと思って…きっと何かが変わるんじゃないかなあ…なんて思うのよ。」とお話されていました。 足元に広がる美しい海が目に染みました…
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今日は、西彼町にある池田先生のお宅をお訪ねして来年の講演会の相談をしてきました。 オランダ村とハウステンボスの設計を手がけたのが池田武邦先生です。 目に見えない部分に魂を注ぎ、生きた街、環境と共生できる街を作ってこられています。 私はハウステンボスの設計におけるコンセプトに大変感銘を受けていたのですが、今日実際にお会いして、大正生まれの大先輩から学ぶべきことがたくさんあることを感じ、今後、何度もお会いして少しずつ学んでいきたい…とつくづく思いました。 人生の大切な1ページとなる出会いでした。 ぜひ、池田先生の環境に対する考え、池田先生自身が先人から学んだ江戸時代の教えを私達に生の声で伝えて下さる貴重な言葉を、皆さんにも聞いて頂く機会を作りたい…と思いました。
高校生にも聞かせたいなあ…と思っています。池田先生は次世代に伝えるためであれば、自分は労を惜しまないと言って下さいましたので、年明けには必ず実現させたい…と思いました。
大村湾のさざなみを聞きながら、岬の先端にかやぶき屋根の大きな日本家屋で自然と共に生きる生活をされている池田先生ご夫妻。大村湾を愛されている先生の気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
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