長崎幼稚園の取り組み  

「愛のネットプロジェクト」


   
これまで落ち葉はほうきで集めて、砂をふるいで落としてから、事業系廃棄物として可燃ごみに出していました。そのことがいかに不自然で不経済なことかに気づいた園長先生は、樹の根もとにネットを巻き、集めた落ち葉は砂ごとネットの中に入れるようにしました。1年間まったく落ち葉を捨てなくても、写真のような状態です。下の方は腐葉土になり、樹木に微生物とミネラルを戻します。

ミネラル不足で老化した樹木が増えている昨今、数年後の木の若返りが観察されるのが楽しみです。
こどもたちが、「落ち葉は木ごはん」と喜んで木に返す様子を見ていると、これこそ循環の教育だと感じました。(長崎新聞でも紹介)是非、多くの学校などに広がって欲しいなあと願っています。中里中学校でもすべての桜の並木で始めました。始めたところは是非連絡下さい
平成18年2月24日のようす
  
今学期も残りわずかとなってきました。子供たちが駆け回る園庭では、チューリップの球根が土の中から次々と顔をのぞかせみんなの春を待っているようです。それを見つめる子供の目・・・
可愛くなってシャッターを押しました。

  
いろんなものを見つめて子供達は大きく成長していきます。
あたりまえかもしれませんが、そのあたりまえをあたりまえとせず、私たち大人も見つめていけたら・・・と思います。大切なことは、まず「見つめること」から始まるのかも。

  
一般的にも、野菜の出来具合が良いとはいえなかったこの冬。 幼稚園でも少し心配していました。
植えた時期も遅かったため、例年より少し遅れての収穫となりましたが、野菜は順調に育っていましたよ。
長崎幼稚園では、毎年、子供達がみんなで話し合って決めた野菜を育てることにしています。
今回は、レタス、はつかだいこん、ブロッコリー、ねぎなどでした。
収穫した野菜は、お弁当の時間にみんなで味わいました。
先生が気をきかせて(?!)用意していたマヨネーズはまったく使うことなく、子供達はそのままの野菜を「おいしい」「おいしい」と食べていました。
寒く厳しい冬を越え、力強く生き生きと成長した野菜は子供たちに何を伝えてくれたのかな。
年長の子供達にとっては、幼稚園最後の収穫でしたがこれまでの生命を育むこの体験は、子供たちの心にも大きな収穫となってきたことでしょう。大地の恵みに感謝!!
平成17年10月 ボカシ作り体験

生ごみシェイパーズ塾の嶋さんをお招きしてグリーンママーズは「ボカシ作り」に挑戦しました。
土作りで見慣れているボカシですが作ることは初めての体験でした。

もみ殻・米ぬか・微生物液とキトサン・糖蜜を使いました。

たらいにもみがらを入れ、有用微生物液などを含む混合液を混ぜ込みます。

米ぬかを徐々に加えながらしっかりと混ぜ合わせていきます。

これをビニール袋に入れ、しっかりと押し込み、空気を抜いて口を閉めます。

この日は、32kgのボカシを作りました。

ボカシの作り方や保存法・材料のことなどの話を聞きながら、
嶋さんがご用意くださったボカシ(以前、作られたもの)とこの日作ったボカシの香りを比べたりして、「ボカシ」について色々と知る機会となりました。
「えっ!これで出来上がり?!」
「みんなですると簡単で楽しいね。」
「これならまたやれるね。またやろう。」
材料も個人で揃えるには量や価格など問題もありますが、こうして何人もの人が
集まれば楽しく、たくさん、お安くできるものです。
 
またひとつ、土作りを身近に感じる体験となりました。
平成17年10月 チューリップの球根植え
夏にスイカ割りをした時子供達もまぜまぜした「生ゴミの土」このできあがったふかふかの土に年長の園児たちが
チューリップの球根を植えました。
小さな手のひらに大事そうに包まれた球根も、そして「あの時の土だよ。」とさわる土も
いろんないのちが次々とつながっていくことを教えてくれます。
また春にむけて、子供達はこの小さないのちを見つめていくでしょう。

ひと足先に年長さんたちがチューリップの球根を植えました。もうすぐ、年少さんたちも植える予定です。 長崎幼稚園 森田
平成17年10月20日 芋掘り

10月20日、園の花壇で育てていたサツマイモを収穫しました。もちろん、収穫は園児たちです。
春に苗をさし、青々と茂った葉やつるの下には立派な立派なお芋が育っていました。
子供たちは、長い長いつるを「よいしょ、よいしょ」と引っ張ります。
小さな花壇に、ぎゅうぎゅうづめになりながら子供たちの芋堀りは、とても楽しそうでした。
次々と出てくる・・出てくる・・お芋。
今年は豊作でした。あまりにもきれいなお芋だったので「園内でこんな立派なお芋がとれるなんて、すごい。」と
驚くお母様方もたくさんいらっしゃいました。
実は・・・昨日、園児たちはある場所へ芋掘り遠足にも出かけたのですがそこでも「幼稚園の方が土がいい」とか「幼稚園のお芋が立派だった」とか・・・
となりの畑を比べる会話が出てしまったくらいでした・・・。
自分たちで育てたお芋!どこにも負けないのです。この経験が子供たちの心も大きく育てるのでしょうね。   
平成17年 夏の収穫の様子

平成17年8月3日(水)のようす
あんなにいっぱいに入っていたスイカの皮は
すっかりなくなり、ふかふかの土に大変身中です。
プランター10個、濃縮堆肥も・・・
虫がよることもなく、順調に夏を過ごしています。
平成17年 夏休みの様子

子供たちは、夏休み真っ只中・・・
そのような中、先月のスイカ割りの時の土のお世話に
幼稚園へ足を運んでくれる子供たちです。
(もちろん、お母さんたちも)           「スイカの皮、もうないね。」
「あっ!これじゃない?!」
プランターの中をジーッと見ながら、土の観察です。
平成17年7月23日のようす

花が咲くのが遅く、「実はなるのかな〜?!」と
心配していたトマトも次々と収穫できる頃となりました。
小さなトマトもちょっと大きなトマトも
あの手のひらに包んだ苗から生まれたのだと思うと
可愛くて・・・可愛くて・・・(これは、長崎幼稚園のトマトです)
真っ赤なトマトも最初は小さい小さい種でした。
小さな声かけから始まり、今回、吉田先生に種をまいて頂けることに
つながりました。
多くの方の収穫につなげたいと思います。
吉田先生、あらためて・・ありがとうございました。

先週の「スイカ割り」から1週間が過ぎました。

「さあ!土混ぜしよう。」・・・と開けてビックリ!!
もう、スイカがない!
まぜまぜ・まぜまぜ・・・1つのプランターの中でようやく1〜2個かすかなスイカのようなかけらを発見。
それでも、1〜2個です。
夏場はこんなに早いのですね。
昨年もやったはずなのに、驚きました。

スイカですので、土も水分を非常に多く含んでいて
今日は、ボカシやヌカを混ぜ込みました。

また、続きはご報告いたしま〜す。
(森田)
平成17年7月16日(土)すいか割りの様子です。
7月16日(土) 園にて「すいか割り」をしました。
「すいか割り」といっても、現代の子供にはめずらしいらしく、みんなドキドキしながら順番を待っていました。また、ひとりひとりにかける周りの声援も大きく、子供達は大喜び・・・後に続くゲームも大変盛り上がりました。
すいかも 皆、次々と手がのびていて、あちこちから「あ〜すいかおいしかった〜」の声。見守る家族もとても楽しそうでした。
すいかをいただいた後は、リサイクル土作り・・・15個用意したすいかの皮はすべてこの中へ・・・子供たちも手伝ってくれました。
この土は、9〜10月頃 園児たちがチューリップの球根やその他野菜などを植える時に使う予定です。
「あのすいか割りの時・・・」と思い出しながら、新しい生命を見つめられると
いいですね。
土作りのプリントや欲しい方にはボカシもお分けして 楽しい1日を終えました。(報告:森田)
平成17年6月の園の野菜達のようす
現在、園内で実っている野菜の数々です。
先日(6月29日)放映された「NIBプラス1ながさき」でも少し紹介されましたが、ピーマン・おくら・きゅうり・なす・トマトなど・・・園では、子供たちが収穫をし、お弁当の時間に少しずつ頂いています。
 
昨年は、ピーマンが殆ど取れなかったらしいのですが、今年は たくさん実りその為、子供たちのお口に入ることがもてたおかげか、ピーマン大人気!!今まで食べれなかった子も「おいしい〜」と言って、食べました。オクラも、キュウリも同じです。
トマトは、吉田先生のアドバイス通り、だいぶ茂りすぎた葉先や枝を刈り込みしたところ・・・実が次々と生ってきました。
手を入れれば それに自然と応えてくれる野菜さん達・・・けなげですね。このけなげな自然の宝が教えてくれる大事な味を私達は 心から感謝し、心から頂いて、大切に食しないといけませんね。子供たちも、一度食べたこの味を忘れないと思います。(報告:森田)
平成17年4月のようす 「長崎幼稚園の春」
  
生ごみリサイクル花壇が花いっぱいです。グリーンママーズも森田会長に引き継ぎ新たなスタートです。
平成17年2月のようす

グリーンママーズさんと園児が育てている元気野菜達です。水菜はずいぶん大きくなりましたね。

今日は園児さんとグリーンママーズと一緒に収穫しました。卒園間近な園児達です。

生ごみリサイクルの花もきれいに咲いています。いよいよ卒園のシーズンです。
グリーンママーズの会長も、新規にバトンタッチされました。おおたさん、本当に色々とご尽力ありがとうございました。
元気はつらつの次期会長さんがいて安心ですね。
平成16年12月のようす

しめ縄は、子ども達が育てた稲でつくりました!
クラスに一つずつ飾りました。

冬野菜が順調に育っています。

冬休み直前に、冬野菜を収穫しました。
ゆでて鰹節を混ぜて食べました。

イチゴも実をつけています。
平成16年8月28日(土)のようす 県パートナーシップ事業研修会での現地見学

長崎幼稚園の現地見学。
保護者グリーンママーズのおおたさん、園長の松尾先生、ありがとうございました。

生ゴミ土で育った、サツマイモや稲。トマトやキュウリは時期が過ぎていましたが、子ども達全員が食べられたとのこと。

校舎の裏にプランターを並べて土作り。コンパネ板を上にのせて、ばっちり土が出来上がっていました。
やはりシートより板がいいですね…

愛のネットプロジェクトの周りで挨拶。
桜の枯れ葉が土に戻るのを間近に見られ、ゴミは減り、木が元気になります。
今年春、園長先生だった赤瀬明子先生が県庁への移動となり、新しく松尾慶子先生が来られました。

松尾園長先生は初めてのことばかりで大変な中、この生ゴミリサイクル活動も引きついで下さって、一生懸命取り組んでくださっています。

太田さんなどグリーンママーズの保護者の皆さんに支えられ、これからも継続し、広がっていくといいですね。見学では、大変お世話になりました。

長崎幼稚園でも濃縮堆肥づくりに興味津々でした。
平成16年7月のようす(グリーンママーズ太田さんから報告)

できた土を利用して稲を育てました。

作物も順調です。

夏の行事でスイカを食べた後、園児と保護者でスイカの皮を土に返しました。

グリーンママーズのお母さんを中心に、みんなで土作り。

こんなに元気に花が咲きました。

手前は芋畑。奥はキュウリで、職員室前に
日よけが出来ました。キュウリが取れて!
日よけになって!一石二鳥以上ですね。
平成16年7月の様子

トマトがすくすく育っていました。

きゅうりはいよいよ収穫開始!
あのきたない生ごみからきれいで元気なきゅうりが育つなんて!
自然の循環を体験しています。
平成16年5月25日(火)
昨日グリーンママーズのお母様方が一生懸命畝をつくり、今日、年長さんが芋の苗うえをしました。秋の収穫が楽しみです。園長先生ともお話したのですが、マリーゴールドは雨の影響と桜の木下で日当たりの悪いのが原因ではないかということで、日当たりのよい場所に花を移動させ、日陰に強いハーブやミントを以前マリーゴールドの場所に変えることになりました。私が以前幼稚園に持ってきたコスモスがマリーゴールドの横においてあったのですが自宅のと比較して成長が遅かったのでもしかして日当たりかな?と思い園長先生に声をかけてみました。もちろん自宅のコスモスの土も元気土です。花や野菜を育てているとわが子のように毎日の成長が楽しみでなりません(^−^)
平成16年5月15日(土)
長崎幼稚園に赤瀬先生のまかれた種は、しっかり保護者の皆さんの心に育ちはぐくんできています。先生が残した種をみんな枯らさないようたくさんのお母様方が協力してくれています。月ごとに活動内容を決め誰もが自分自身で活動できるために、係りが暗中模索ではありますががんばっています。軌道に乗るまでは・・・と毎日顔を出される方、日誌を書いて気づきを書いたり、明日のために引継ぎを連絡をされる方、人それぞれ協力の仕方は違いますが動き出し始めました。
子供たちも、落ち葉があれば「愛のネット」にいれ、土混ぜをすれば「だんごむしは?」とよってきて手伝ってくれます。年少さんは「なんばしよっと?」と寄ってきます。わかるかわからないか別にして説明をしてあげると「ふ〜ん」といって見ていました。この子もいつかこの活動が当たり前のことになって一緒に混ぜ混ぜできればいいなと思いました。そして、赤瀬先生の愛のネットをこの子達にも届けたいと思います。
平成16年5月7日(金)
今日、幼稚園の花壇、プランタの花の植え替えをしました。園児がテラスの花壇の花を抜いてくれました。たくさんの子供たちが興味を示し一緒に仕事をしました。「わあ、だんごむし!!」「あり、あり」と子供は大喜びでした。グリーンママーズのお母様方も子供たちがよろこんで土いじりをしている姿(だんごむしと遊んでいる)を見て嬉しく思われた方が多かったようです。(^−^)
きゅうりやトマトを年長さんが植えるようなので、昨年度作った元気な土をプランタに用意してきました。おいしいきゅうりやトマトができることと思います。
来週月曜日から生ごみをあつめをはじめます。今年度もますます土作りに励みたいと思います。
(おおた様より報告)
平成16年4月30日の勉強会の報告
 4月30日、保護者の有志、グリーンママーズの皆さんが集まって、丸く輪で囲んで勉強会。
 まず、吉田さんから土と野菜の健康の関係、食と人の健康の関係、そしてこの活動が子どもたちの未来を守る非常に大切な体験活動であること、また他の幼稚園、学校等の取り組み等の話があり、熱心に聞き入って盛り上がったところで、一人一人思いを語っていただきました。
 さあ、これから園内や各家庭でも植付が始まります。どんな元気野菜が出来るか楽しみです 
                   
 その後現地実習。

排水の悪そうなプランターはひっくり返して底石と土を分けました。底石は乾いてから網でふるいます。


それから底石の替わりに軽い籾殻を敷き詰めました。

そして、生ごみの姿のなくなった
微生物たっぷりの土を戻します。

そしてカキガラ石灰を混ぜます。

その後、苗の定植やその後の管理についての説明がありました


春菊の花。まもなくレタスも花が咲きます。

生ごみパワーで元気に咲いています。
グリーンママーズは本当に明るくて意欲にあふれる女性たちです。あまり、気負うことなく、でもしっかり楽しさを広げていこうと、今後は日記をつけたり定期的に通信を出そうと考えています。

以下は、そんな皆さんからの感想です。

朝7時より長崎のほうに出向いていただきありがとうございました。
 吉田さんのお話は本当に吉田さんのペースにどんどん巻き込まれていくほど面白いのが一番ですが、その中で自然の大きな力についての切実なる思いが伝わり、自分たちが変わらなくてはと思わせてくれます。
 はじめ園長先生の声かけで今年始まった活動でしたが、4月園長先生の転勤で、活動自体手探りでどうなるものかと思っていましたが「環境問題をなくすとか大きなことは考えていませんでしたが、やっていて土作りって面白い」「子供たちもいっしょになって水遣りなど手伝ってくれるのが嬉しい」「子供たちのためにきれいな花を咲かせたい」など継続したい意見が持ち上がり、活動を続けることになりました。意識していなくてもこの一歩が環境の悪化を防ぐものだとみんな心の中では思っていると思います。
 今日の講習後も、何人かのお母様方が余った苗を教えていただいたように植えていました。すごく嬉しく(^^)思いました。日誌をつけていこう!という意見も出てきて自分たちで動かしていこうという方向に動いているようです。 で どんどんメールやファックスを使って質問いたしますので協力のほど宜しく思います。
吉田さん、西野さん遅くなりましたが今日はありがとうございました。

お花と野菜が一杯の長崎幼稚園のお庭のようす(平成16年3月)


お母さん達のグループ「グリーンMama’s」が結成され、園児と保護者で取り組んでいます。
生ゴミから土作り。色とりどりの花に囲まれ、野菜も園児も生き生きと育っています。


(稲佐小学校へ)
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