福岡県大木町 中島農産

 中島さんは、循環のまちづくりに取り組む「大木町」の中で、バイオガスプラント事業など環境保全事業に、市民の立場から積極的に参画されている方です。
(平成15年11月18日の視察報告です。)
 
もう10数年、消費者との交流の場である「収穫祭」を実施されています。
単農家での開催ですが、訪れるお客さんは100名を超えています。
福岡県内の方を中心に、十数年という長いお付き合いの方もいらして、消費者との信頼関係がしっかり確立されています。

驚いたのはそれだけではなく、この収穫祭のボランティアスタッフとして村づくりの仲間や、町役場の方、それからJA・普及センターの方まで動かれていたんです。
小さな町だからこそかも知れませんが、市民と行政がお互いに町を盛り上げていこうという思いが、すごく伝わってきました。
  
農場と豚舎を少し見学させてもらいましたが、規模が大きくて多少びっくりしました。主に水稲と小麦の栽培が中心で、(合わせて8町ほどの作付面積)一部アイガモを取り入れ、無農薬と減農薬で育てられています。
やさいは保育園に卸す程度でそう広くは作られてないようです。
  
それから養豚に関しては、常時2150頭飼育していると聞きました。
豚舎を見学させてもらいましたが、臭いはきつくありませんでした。というのも、大木町で主要産業ともなるえのき・しめじ栽培で使われた菌床おが屑にモミ殻や糖蜜などを混ぜた発酵床を導入しているだからだそうです。発酵床は臭いのもとを分解し、糞尿と混ざることで発酵が進み、豚を出荷した後は、その発酵床を堆肥舎で半年かけて完熟の堆肥にするそうです。その堆肥は自家利用することで環境に負荷の少ない循環型の農業を経営されています。

そのほか地元のJAへもこの堆肥を販売されており、地元の有機農業へも一役かっているようです。
  
中島さんは地域を、そして農業を盛り上げていきたいという思いを強く持っているひとです。


この三八松という集落は、景観がとてもいいのどかな町でした。
それは、昭和40年代の基盤整備を最後に最近の近代的な基盤整備には集落で参加しなかったので、ちょっと懐かしい昔の風景が残っているからです。
クリークと呼ばれる水路の役目をする堀べりに大きな木があったり、細く曲がりくねった道があったり。また佐世保の田舎の風景とは違う、平野ののどかな原風景が楽しめるところです。
(大地といのちの会メーリングリスト:どいまさのぶさんからの報告より引用)
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