戻る

プランターや濃縮堆肥づくりでの質問


Q:ベランダのプランターのことでお尋ねしたいことがあります。米のとぎじるをかけて、トマトや花やねぎを育てていますが、小バエがそれはそれはたくさん土の上を歩いています。とべるので、うじでもダニでもないと思います。生ごみリサイクルをしていないので、どんな処置をすればいいのか、迷っています。とりあえず、とぎじるをあげるのをやめて、水道水をかけています。
A:米のとぎ汁は未浄化な有機物の液ですので濃すぎたりかけすぎたりしていたら、腐る原因になるかと思われますが…それに虫が寄ってきているのではないですか?
私達も学校で微生物液を入れて一週間ほどおいた「米のとぎ汁発酵液」を500倍に薄めて、液肥として水やりに利用すると、確かに生育がよくなりました。
たぶん、そのまま、かなり濃いとぎ汁をかけていませんか??根が焼けたり、プランターは排水が悪く成りがちなので、中に溜まった水分が腐って臭いを出している可能性もあるのでは?


:プランターに小さい虫がうじゃうじゃいます。ダニのように小さいのですが、よく見るとすごくたくさんいるのです。このままにしておいていいのでしょうか?
:それはたぶんダニです。
水分不足で乾き気味だと微生物による醗酵が出来ず、代わってダニが来てくれます。
例えば米ぬかを多く入れすぎて、湯気が立つほどの醗酵をした場合、水分が飛んで土が乾燥してしまい、そうなります。
対策は、すぐに水をかけてよく混ぜて、適度に湿った状態、ふわっとして空気があって、かつしっとりした状態にしてください。発生した以上、すぐにはいなくなりませんが、浄化が完了したらいなくなりますので安心してください

Q:毎日 プランターをのぞくのが楽しみで、生ゴミ投入が終わったプランターもつい毎日のように混ぜてしまいます。本には1週間ごとに混ぜる。と書いてあったんですが、毎日混ぜてもいいのですか?
A:特に問題ありません。乾き過ぎないように注意してください。ただ、1か月すぎて、生ごみがあることがほとんどわからない程度になったら、それぞれの微生物の住む環境を
急変させることになるので、混ぜずに適水分のまま寝かせてください

:プランターの上に発泡スチロールを乗せて蓋の代わりにしていたのですが、土がかわいてうまく発酵していないようなので、黒いビニールに替えてプランターを覆っています。ビニールに水滴がついています。これから暑くなってきますが、このままビニールをかぶせていてもいいのでしょうか?:ビニールは夏場は温度が上がりすぎたり、変化が激しいため、水滴がつきやすいです。
そこから腐る可能性があります。草や木や発泡スチロールのふたがベターです。乾くなら、土に水を足したり、生ごみの水切りをやめたり、汁物を入れたらいいわけです。

:とうもろこしの芯や皮、ビワの種、魚の骨なども投入していいのですか?
:もちろんOK!ごみと一緒に燃やしたら永久に土に帰ることができなくなります。ただ分解が遅くいつまでも現物が残りますが、気にせずに野菜を植えてください。

Q:煮干の出し殻、魚の腸など動物性のものも投入していいのでしょうか?(すでに投入しましたが)ご教示ください。よろしくお願いいたします。
:ぜんぜん問題ありません。ただ動物性たんぱく主体のものは強烈に腐れやすく、ウジが発生しやすいので、新鮮なうちによく混ぜて、土が濡れすぎないように注意してください。

:ウジ虫が発生しています。これの処理はどうすればよいのでしょうか?経過の中でこういうことはありえないのでしょうか?
A.:それは失敗です。醗酵にふさわしい適水分、適度な空気を含んだ状態から逸脱すると、生ごみが腐敗してウジがわきます。原因をいくつか挙げますので当てはまるものを見つけてください。

1.普段雨が当たらないところでも台風などで横殴りの雨が入って土が過湿になり、その後も天気も悪いため過湿が続いてとうとう腐敗した。
 いったん濡れすぎると、同時に空気も不足し、次第に醗酵から腐敗へ移行します。濡れすぎと気づいたら、すぐ米ぬかを多めに加えて良く混ぜます。翌々日には温度が上がり、水分が飛んでいきます。雨が入らないようフタをしてください。

2.
濡れた生ごみを一度に入れすぎた。
3.
生ごみの量がプランターの大きさに対して多い。
  プランターのサイズは本に書いてある程度の特大サイズですか。
  生ごみを投入できる量は、目安としてプランター内の土の体積の2〜3割までです。
4.
1週間に1度程度、全体を混ぜていない。そうしないと水滴がコーナー等にたまり、そこから腐敗しウジが湧きます。ブロックだと水滴が溜まりにくいのですが、特にプランターやコンポストなどのプラスチック製容器に生ごみを沢山入れて、うまく醗酵して水蒸気が出た場合にそうなりやすいです。
5.
排水が悪い
 底石は十分ですか?土自体の排水が悪いときは、籾殻を2〜3割土に混ぜてください。
6.生ごみがもともと腐っているか、生ごみを大きいまま入れたため内部が腐った。  新鮮な生ごみまたはボカシで乳酸醗酵させた生ごみを入れてください。生ごみは1センチメートル以下の厚さに切ってください。特に夏のスイカの皮はそのまま入れると腐ってウジが湧きやすいです。

ウジ虫がわいてしまった後の対策
 
早急に土を加え、米ぬかをたっぷり加えて混ぜます。籾殻もあればそれも加えると空気の確保と水分吸収効果があります。数日で発熱してきます。匂いがよくなればハエは発生しません。
その後このプランターにはもう生ごみは入れず、時々水分補給して混ぜながら1か月以上浄化させてください。それで完成。

:臭いはないのですが、小バエは多いです。これでいいのでしょうか?
A:排水のいい土に、新鮮なうちによく刻んで土と良く混ぜ、敵水分状態に保ち、うまく醗酵するほど、小バエもいなくなります。ハエがいるということは、一部腐敗している部分があるということです。となりに迷惑がかからない限り、それで何か問題があるわけではありませんが。腐敗した部分がまったく無くなると小バエもいなくなります。腐敗が激しいほど、集まるハエのサイズが大きくなるようです。

Q:電動式生ゴミ処理機で作った生ごみ堆肥をかなり大量に入れたら、土に緑色のカビ(?)らしきものがいっぱいで、土が固くなっているのですが、そのままにしておいてよいでしょうか?
:生ごみ処理機のものは、浄化できていないのに濃縮されています。結果的に大量に入れすぎたため土が腐敗したと思われます。適水分にして混ぜてください。数ヵ月かかるかもしれませんが最後は浄化します。 浄化までの経路に、腐敗醗酵を通るか、有用醗酵を通るかの違いです。

inserted by FC2 system